生存報告書

本当に個人の日記を公開している。

恥ずかしい私

どれだけ頑張っても、どれだけ綺麗になっても。

私の心の中には、鳥の巣頭の、脂ギッシュな附子が住んでる。

 


思えばこのブス子との付き合いは長い。小学校くらいからなんじゃないか? どうにも自分が醜くて面倒でたまらなく思える時、イメージする映像にこいつはいる。下を向き、えへ、えへへ、と汚い薄笑いで猫背のまま立っている。あたまからどうぶつの森みたいにノミかなんかがぴんぴんしてることもある。

大学五年生になり、生活の全てが安定して、ヘルシーガールになった頃からあまり顔を見せなくなっていたが、最近また顔を出すようになった。

なーんでかなあ、別に卑屈になってるわけじゃない。でもなんかこう、自分が恥ずかしい。そういう日あるじゃん?? 実家に帰ってきてからはヘルシーガールが安心出来る食事が出来てないのもあるだろう。かーちゃんの飯美味すぎるのもある。

 


ところで私の彼氏はイケメンだ。そりゃもうどっかの韓流アイドルだと言われたらそっかー! となるくらいにイケメンだ。

その横に、立つ、私。

ちんちくりんで、アンパンマン顔負けな丸顔で、まあスレンダーとは言えない、ぽちゃと言うには多分細い、みたいな半端な体型。痩せたことに伴い別に乳がでかいわけでもなくなった。

ここまで来るとあとは悪い方に転がる。第一可愛いとは言われるし思うけどやっぱりもっと可愛い子はゴロゴロいるし、気立ても品もいい子もいるし、料理得意ったって実家感お母ちゃん感な美味しさじゃなくてもっとばえ〜なの作る子だっているしエトセトラエトセトラ。

もうこの時には韓流アイドルの横にまんまるい鳥の巣が立ってる想像しかできていない。苦しい。

ショウウィンドウに映る私はそれでも昔より痩せてて、メイクもして、耳にアヒル付いてたりししゃも付いてたりするけどオシャレな格好してて、ショートヘアに負けなくて、ご飯だって綺麗に美味しそうに食べられてってかわいい女の子ではあるんだ。私可愛いんだ。自分に言い聞かせてる。

 


このブス子との決別は多分来ない。今書くのに1回考えてみたけど来なさそうである。

決別するきっかけとすれば「変わったと強く自覚すること」「ブス子を救うこと」のいずれかだ。

ところがどっこい、多分これ両方経験済みなんですね〜〜〜。

だってさー、マジモンの最盛期から10kg痩せてんのよ?? 超垢抜けたよ?? 可愛いって言われるようになったのよ? ブス子の根っこである恥ずかしさ、言い換えて知識の無さとかもうないじゃん。てか割り切りができるようになったじゃん。聞くは一時の恥みんな初心者から。

成功体験の上に立ってなお顔を出す時があるので多分こいつとはずっと一緒なんでしょうね。もうどうすることもないわね。

ブス子とは決別を選ばずに受容を選ぶしか無いらしい。

 


ああ、私が先述したみたいにアヒルだのししゃもだの、トンチキなピアスが好きなのは今の自分の象徴だからかもな。自分で自分に手を加えた部分。好きなものを好きだと言いきれる、同じにならなくても仲間がいる環境。お守りとして生きましょうね〜。

 むしろトンチキピアスが恥ずかしくないの最高に成長じゃない??? 今でこそめちゃかわアイテムだと思って着けてるけど、多分ブス子のまんまだったら私着けて歩けてないぜ??? 大成長じゃん!

 ブス子として俯瞰できるようになった時点で、彼女の容姿を言語化できた時点である種決別だったのかもね。